あすてらす俳句会報
令和4年11月(第329号)
月例句会 令和4年11月25日
<兼題> 「立冬」「おでん」
今回は7名での句会でした。欠席投句は藤原さんから頂きました。
次回は年明けの1月27日を予定しておりますので大勢の参加をお待ちしております。
- ** 天賞・高得点(3点句以上)***
先ず大根一口ほほ張りおでん酒 保代
帰り道おでん種見る子ら二人 憲康
おでん屋で単身赴任楽しめり 達郎
店おでん和がらし勝負箸の先 光雄
温暖化気付かぬうちに冬に入る 荂
味噌汁の湯気立つ一碗冬に入る 保代
駅前のおでんの屋台更ける夜 三省
おでん鍋どれを食べよか迷い箸 能宥
- ** 出句一覧(五十音順) ***
<天瀬光雄>
コロナ禍や暮れ早き街ネオン消ゆ
店おでん和がらし勝負箸の先
立冬や皆既月食土産付き
予約する割引旅や土瓶蒸し
<志田省三>
駅前のおでんの屋台更ける夜
夜更けて屋台に一人おでん酒
コンビニのおでん売り場はレジの側
艶やかに染まるもみじの紅の色
<島村能宥>
街路樹も剪定終わり冬に入る
ママチャリの集団駐輪秋行事
おでん鍋どれを食べよか迷い箸
木犀の天より薫る別れの日
<田中保代>
先ずがんも一口ほほ張りおでん酒
けたたましからすの声して冬に入る
味噌汁の湯気立つ一碗冬に入る
またもとの静寂かへりて冬来たる
<玉木憲康>
夕暮れのおらが村にも百舌響く
おでん屋に銚子と串が並び立つ
帰り道おでん種見る子ら二人
ダイコンに昆布と卵からし添え
<花里 荂>
おでん種ベストの卵がんもどき
通過中富士の傘雲目に止まる
今朝の冬庭の芝生のかがやける
温暖化気付かぬうちに冬に入る
<古川龍郎>
おでん屋で写真仲間のガヤガヤ会
余生かなたまらなく好きおでんかな
おでん屋で単身赴任楽しめり
とっときの写真見せ出すおでんかな
<藤原少砂>(欠席投句)
冬の朝仲仲布団を抜け出せず
年の瀬や句帖枕にひとひねり
今秋も椋鳥の群れ飛来せり
紅葉に触れし我が手は枯れ葉かな
次回句会;1月27日
兼題;「熱燗」 「冬椿」
« 前の記事へ | 一覧へ | » 次の記事へ |