世話人 林 一也
2023年1月19日(木)東北大学構内の「東北大学災害科学国際研究所」で 「準教授 蛯名裕一先生」にお願いして 仙台支部の全体行事「冬の陣:歴史講演会」を実施しました。
仙台支部の歴史好き13名が集まり 14~16時までの2時間ほとんど休憩もなく 先生のお話を熱心に聞かせて頂きました。
演題は「第二の伊達騒動についてーー伊達綱村は名君か? 暗君か?ーー」でした。
皆様は仙台というと誰を想像しますか?
そうですねー勿論「伊達政宗」! 若い方はサンドウィッチマンの伊達(富澤)ですか?
しかし江戸時代は「原田甲斐(はらだ かい)」という仙台藩の武士が有名だったそうです。それも大悪党としてでした。(歌舞伎でも取り上げられた)
どうして大悪党といわれるかというと 当時の仙台藩で起きた「伊達騒動」の張本人だったからでした。
しかし昭和の時代に作家「山本周五郎」が「樅木は残った」を著し それでは「原田甲斐」が仙台藩を救ったことになっていました。
そして 1970年 NHKの大河ドラマ「樅木は残った」が主演「平幹二郎」で放映され それを見て刷り込まれていた私も 「原田甲斐」は「善人」だと思っていました。
ところが 今回の講演内容では 先生の学問的(古文書等)研究結果から 「原田甲斐」の方が悪いということでしたので 参加者から多くのため息が! 参加者の思いと違った様でした。
ここでは 2時間に及ぶ講演内容を詳細にお伝えすることが出来ませんが 久しぶりに「本当」の歴史の学習ができて良かったと思いました。また 歴史には「表裏」があることを痛切に感じました。
仙台支部の 歴史にご興味をお持ちの皆さん!来年度も蛯名先生にご講演頂く予定ですので 是非ともご参加下さるようお願い致します。
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