11月22日(水)、京都東山の金戒光明寺(こんかいこうみょうじ)・真如堂(しんにょどう)を散策しました。
集合場所の金戒光明寺山門下が若干分かりにくいと心配しておりましたが、参加者90名全員が集合時間の10時に揃い、ボランティアガイドさんの案内で10班に分かれてツアーを開始しました。(写真①)
当日は幸いにも雲一つない、風もなく、暑くも寒くもない絶好のお天気でした。夏の猛暑により紅葉のいろどりが一部悪いところがあったものの、空の青さと紅葉とお寺・庭のコントラストが素晴らしく、散策の合間の写真の枚数が多くなりました。また、人気の秋の京都でしたが、場所の関係か比較的観光客も少なく、ゆっくりと見学することができました。
「くろ谷さん」という名で親しまれている金戒光明寺は承安5年(1175年)法然上人が草庵を営まれた地で、浄土宗最初のお寺です。その後徳川幕府が京都を監視するための要衝として城郭構造に改め、幕末には会津藩がここを拠点として京都守護職本陣が置かれました。ツアーは最初にご本尊などが安置されている御影堂(本堂)を見学したのち、秋の特別拝観で公開されている大方丈(おおほうじょう)の虎の襖絵、徳川家ゆかりの寺宝、新撰組謁見の間、庭園「紫雲の庭」などをガイドさんの説明を聞きながら見学しました。その後、アフロヘアーで有名な五劫思惟(ごこうしゆい)阿弥陀仏(写真②)などの周辺の史跡仏閣を見学し、正面に三重塔を仰いで急な階段を登りきったところで振り返ると京都市内を一望することができました。(写真③)
そこから会津藩殉難者墓地をとおり5分くらい進むと紅葉に包まれた真如堂(真正極楽寺)が見えてきました。(写真④)真如堂は永観2年(984年)に開設された、比叡山延暦寺を本山とする天台宗のお寺で、特に女性をお救いくださる「うなずきの弥陀」をご本尊にまつっています。本堂の様々な仏様、曼陀羅、書院の襖絵、枯山水「涅槃(ねはん)の庭」「随縁の庭」などを鑑賞しました。
散策後は近くの聖護院御殿荘(しょうごいんごてんそう)まで移動する、約2時間半の行程となりました。昼食会場では美味しい料理をゆっくりといただきながら会員間の旧交を温めることができました。(写真⑤)予定どおり14時半頃に散会とし、皆様元気に帰宅の途につかれました。
次回は来年5月24日(金)、京都「仁和寺」の歴史探訪を計画しています。 ご参加、お待ちしています。
投稿者:古川猛 世話人:西谷美也子、今中久子、鎌田正稔、増田光夫、熊野史夫
② 五劫思惟阿弥陀仏
③ 京都市内一望
⑤ 聖護院御殿荘での昼食
|
« 前の記事へ | 一覧へ | » 次の記事へ |