<令和6年7月自薦句>
町花火花柄着物桟敷席 天瀬光雄
人生と蝉の生涯重なれり 大井どんどん
幼子の指さす先に花火咲く 大野彌沙
夏の午後微動だにせぬ草木の葉 田中保代
道端の花火の跡に孫の声 玉木憲康
線香花火いつ落ちるかと震える手 花里 荂
大花火家族七人三階へ 古川龍郎
はかなくも色艶やかに花火ふる 三浦三久