今年度、カルチャー同好会では、初の試みとして美術鑑賞会を実施し
ました。
芸術の秋、国立西洋美術館では「北斎とジャポニスム HOKUSAIが西
洋に与えた衝撃」と題し、19世紀後半、西洋で最も注目された天才浮
世絵師・葛飾北斎と、北斎絵画から影響を受けた美術品を国内外から集
めた催しでした。
印象派の絵画及び彫刻、ポスター、装飾工芸品等があり、当日は平日
にも拘らず大勢の人が訪れ盛況でした。展示されていた西洋の名作と言
われる絵画や装飾工芸など、の作品は、「北斎漫画」、「絵手本」、
「風景版画」からのデッサン、動作等の描線や構図などが参考となり描
かれている事に驚きました。さらに展示方法が工夫されていて、手本と
した部分がどの部分なのか判りやすくするため北斎の作品を並列してあ
り、鑑賞する側にはとても判りやすくなっていました。また、世界的に
有名な装飾工芸品においても、動物や昆虫の躍動感、花の繊細さなどは、
北斎の「絵手本」を参考にした事がわかりました。
今まで「富嶽三十六景」や、花シリーズ、肉筆画だけを傑作と思って
いましたが、「北斎漫画」の中に描かれていた庶民の日常生活、相撲技
やさまざまな動作などは現在の「アニメーション」に匹敵し、それらを
百数十年前に取り込んでいた才能に驚嘆いたしました。
今回の企画は日本発、世界初の展覧会という事で、従来とは異なった
視点で北斎の絵画や国内外の美術品を鑑賞でき、大変有意義な時間を
過ごすことが出来ました。
鑑賞後のフリータイムは、上野駅周辺の散策や買い物などを楽しみま
した。帰りは16時にバス駐車場を出発し一路焼津に向かい、西焼津駅北
口の到着時間は19時40分とほぼ予定通りの到着時間でした。
前日、台風21号の危惧もありましたが参加者の皆さんの協力を得て、
初の鑑賞会が実施できたことをお礼申し上げます。
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