社会貢献コラム
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2023/3/16 「歴史アドバイザー水戸」の活動について (東京支部 須田 幸雄 氏)

「歴史アドバイザー水戸」の活動について

 

 東京支部 須田 幸雄

※事務局・注 写真をクリックすると拡大表示されます。

 

私が市民観光ボランティア「歴史アドバイザー水戸」を始めたきっかけは、アステラス製薬を2007年に早期退職した折に、私の弓道の師匠の奥様が観光ボランティアをされていて、詳しい話を聞いたことでした。退職時より、将来は歴史にかかわるボランティアをやりたいと公言していましたので、水戸市広報にボランティア募集の案内が出た時には、早速応募しました。

正式名称「水戸観光ボランティア・歴史アドバイザー水戸」、2023年2月現在の会員数は約60名(男性31名、女性29名)

2017年の梅まつりから一年の長い研修がスタート。偕楽園の梅の木100種3000本すべては覚えられませんが、主な品種は兎に角覚える。名の由来・花の特徴・形・色、そして偕楽園設立者徳川斉昭公の思い、その時の歴史的背景等学習していきました。

梅まつり・桜まつり・萩まつり・つつじまつり等の年間の公式行事のほか、通年の土・日曜日は、交代にてガイドの経験を積み、一年の研修の後、翌年の梅まつりからボランティアデビューとなりました。

案内する主な施設は、偕楽園、弘道館です。弘道館は、歴史的内容のガイドが中心で、梅と歴史を交えて一回一時間ほどで、一日四~六組をご案内します。偕楽園では、一日一万五千~二万歩を記録します。

新しく植えられた梅、移動した梅、名前が変わった梅、珍しい梅、美しい梅、人気のある梅、それぞれの特徴を分かりやすく解説し、その背景にある歴史的なことをお話しします。

 

品種「思いのまま」

一本の梅の木に、紅・ピンク・白の3色の花が同時に咲く珍しい品種

 

二月末は偕楽園梅まつりの真只中です。

今年はコロナ渦も大部落ち着き、二月十九日のガイド時もまれにみる人出となりました。当然県外からの来報の方が多く、ガイドを終えると、お客様から「梅の名前の由来・特徴・色・枝の色等を教えて頂くことにより、見て聞いて、香りを楽しむ素敵な花ですね」と言って頂けます。由来が分かると、その梅の美しさもより際立ってくると思われます。

メンバーには、県外出身の人も多く、転勤族の方は赴任先でそのエリアの歴史に興味を持つことから始めるようです。

案内の内容にもこれで良いということはありません。個人的に掘り下げ掘り下げの積み重ねで、より多くの情報を取得する勉強を続けています。

ガイド終了後、「楽しい時間を有難う」と言って頂けると、MR時代のDr.との会話と同じだと感じます。お客様との納得と理解に心のつながりをいただけたような気がします。

 

 

 

『社会貢献』よく聞く言葉です。これからの人生が、どの位社会とかかわれるのかと考えます。水戸市には周囲3㎞の湖があり、月数回夫婦でウォーキングをします。只歩くだけでは「もったいない」と思い、今は歩く+ごみ拾いをしています。「もったいない」精神の発想です。

ガイドのひと言で喜んでいただけるようなら、その一言も「もったいない」精神です。

広い意味でSDGsにつながる行動の小さな一助になればと、日々勉強の時を過ごしています。

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