社会貢献コラム
社会貢献コラム
2021/8/16 社会活動 幼稚園教諭一種の免許 ( 静岡支部 佐藤 直樹 氏)

社会活動 幼稚園教諭一種の免許

静岡支部 佐藤 直樹

※事務局・注 写真をクリックすると拡大表示されます。

 

50歳を過ぎた頃から、定年後は子供や子育て支援に関する活動を行いたいと考えていました。市役所に相談したところ、「希望だけでは活動は出来ません。何か資格等を取られては如何ですか」とアドバイスを頂きました。その為に定年後は保育士か幼稚園教諭の資格を得ようと考えました。その頃既に男性保育士による問題が新聞やテレビで報道されていましたので、幼稚園教諭の免許を取得する事にしました。保育士は試験さえ受かればよいのですが、幼稚園教諭になる為には大学の関連する学部、学科を卒業する必要があります。ピアノ演習は必須で、皆さん苦労されている様でした。幸い私は小学校3年生の1年間レッスンを受けていましたので、何とかなりました。退職後は市役所広報や公民館の張り紙などを見て回り、また各大学の案内会など参加して情報を集め、近隣の大学に「3年次編入可能、社会人枠あり」を見つけ進学しました。

しかし退職後の翌年2013年に食道がんが見つかり、内視鏡による患部切除、加療を受け、試験合格後の2015年4月に3年次に通学しました。授業最後のピアノ演奏会はつまり卒業試験であり、緊張した覚えがあります。子どもたちの前でブタさんとアリさんの指人形を作ってお話しをしたり、歌と振り付けを加えて手遊びをしたりして、とても楽しい学習をさせて頂きました。一番大変で体力を使ったのが計4週間の教育実習です。特に最後の授業から1日前にある責任実習でした。事前に子ども達の前で実施する演目を自作で準備し、幼稚園児が登園する朝9時から帰宅を開始し通園バスに乗り込む4時ころまで昼食時も含めて園児の見本となる先生活動をしなくてはなりません。前後の掃除、後片付けも行いました。トイレ掃除も当然です。しかし一番楽しかったのもこの実習です。私の歌と振り付けにあわせて動いている時や本の読み聞かせで目を輝かせている子ども達の表情が忘れられません。ピアノ演奏の時は男の人でもピアノを弾くんだとばかりに驚いている子ども達もいました。

 

また活動のための情報収集中にたまたま入った川端康成記念館で茨木小学校放課後子ども教室の先生募集を見ました。そして各条件を満たしていた為に参加する事が出来ました。子ども教室は学童保育と異なりボランティア活動の一つです。またファミリーサポーターとして登録も行い、保育園-子ども達の自宅の送り迎えなどもしています。最初は話しかけても殆ど返事が無かった子どもが、最後にはずっと手をつないでお話ししながら帰れたのは忘れられない思い出です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私の社会活動は、市か教育委員会が何らかの形で関与していますので、謝礼を頂けます。その全ては児童養護施設に寄付しています。昨年から各活動自体が休止状態ですので謝礼は得られません。今は私の小遣いの一部を寄付しています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

昨年2020年3月に食道癌の治療の影響による血液ガンが見つかりました。血液型の関係で治療を急ぐ必要があり、6月19日に急遽臍帯血移植を受けました。それ以来プログラフ注射剤、退院後はカプセル、サッシェの服用を続けております。食道ガン発症後は健康に注意を払っていましたので、基本55歳以下、基礎疾患無し、体力有りが適応の条件でしたが幸いクリアできました。また最低100日間入院が必要なところ75日で退院出来ました。こうして命を繋いでいるのもプログラフのお陰と思います。服用はまだ続きますが本当に良い薬を作って頂いたとアステラス製薬に感謝しております。

 

早く孫たち二人に学習した技を披露したいのですが、娘家族は東京に住んでおり、大阪/東京間の行き来が何時できる様になるのか判らず残念です。

 

卒業論文は「シニアが出来る子育て支援」を選択し、その方法や課題などを勉強しました。今から始められる方、何れ始めたい方へのアドバイスは、先ず自分は何を通して社会貢献したいか、スポーツでも趣味でも自分の得意な分野、活動したい分野を考慮し、関係団体、分野の情報や資料を集め、そこから自分の出来る範囲で開始される事をお勧め致します。

« 一覧へ »

ページトップへ