薬物乱用防止講座
仙台支部 及川 康憲
※事務局・注 写真をクリックすると拡大表示されます。
社会貢献活動という大きなテーマで原稿の依頼をいただいた。私がライフワークとしている薬物乱用防止講座は学校薬剤師としてまたライオンズクラブの青少年健全育成の一環として実施している。
社会貢献というのは少し気が重いがそのことについて書くことにした。
現在違法薬物の所持、密売、使用等毎日のように報道されている。違法薬物(覚せい剤、MDMA、大麻等)から青少年を如何に守るか、様々な機会をとらえ厚労省や薬剤師会等が啓発活動を行っている。最近は使用の低年齢化があり、特に大麻の使用が年々増加傾向にある。しかも罪悪感もなく好奇心で使用する傾向にあるようだ。それだけに学校を中心と した活動は大変重要となってきている。
学校薬剤師とは学校安全保健法にて大学を除く幼稚園、こども園から小中学校、高校、専門学校に薬剤師を置くことになっている。主な業務は学校の環境衛生に関わる事が多い。学校の光、水、空気、プールの水質検査等また学校の保健委員会への出席そしてくすりの正しい使い方(薬物乱用防止活動)がある。
また世界最大のボランティア団体であるライオンズクラブの青少年健全育成活動の一環にくすりの正しい使い方、薬物乱用防止教室の開催もある。青少年健全育成活動は他に平和ポスターの募集、展示を通じ平和への理解を深める。また各青少年スポーツへの後援もあり、各クラブはそれぞれに工夫を凝らし活動している。
私は薬学を卒業して製薬会社にお世話になり、今は薬局を経営し薬に関係しもう5 0 年以上になる。何か少しでも社会に関係ができればと、何か少しでも恩返しができればと思っていた。
丁度会社を離れた5 6 歳の時地元奥州市の高校から先述の学校薬剤師のお話をいただいた。
またライオンズクラブの一員として薬物乱用防止教育講師認定証を受け薬物乱用防止講座を毎年実施している。その後他の高校、中学校、小学校からの依頼もあり講師を務めさせていただいている。
また老人ホームからの依頼は薬の正しい服用方法についてお話をさせていただいた事もあった。
現在、学校薬剤師は若い方にお願いし薬物乱用防止講座を定期的に高校 1 校ライオンズクラブからの依頼により中学校2 校で実施している。
最後に私が実施している薬物乱用防止教室の内容は主に下記内容で実施している。
1.くすりを正しく使いましょう
(用法・用量を守る)
2.たばこ・お酒の害
(お酒は 2 0 歳になってからほどほどに)
(たばこは吸わない方がよい)
3.違法薬物の恐さについて
(一度でもダメ)
ダメ・ゼッタイ、まちがっても・・・・・・・
このキャッチフレーズを甲州弁と岩手弁で大きな声で訴えている。
可愛い子供たちの前で喜寿を迎えた私はあと何年できるのだろうか?
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