アステラス俳句会報
令和4年9月(第328号)
月例句会 令和4年9月16日
<兼題> 「秋晴」「新米」
今回の自薦句は社友59号に掲載予定です。
- ** 天賞・高得点(3点句以上)***
新米炊く仕上シンプル塩にぎり 保代
新米や何もいらない塩むすび 光雄
早稲の飯むすびの中は明太子 三省
稲穂架け汗と笑顔の握り飯 憲康
朝一番朝顔咲くを数ふ日々 能宥
秋晴れの色どこまでもどこまでも 保代
秋晴れや横浜港に飛鳥Ⅱ 龍郎
秋晴れや夕富士沈め山中湖 吉春
秋晴れや飛行機雲は一直線 光雄
ベランダで眺む名月海の上 吉春
忘れずにいつもの土手に彼岸花 荂
居酒屋も芒と団子で客を待つ 荂
静寂の夜半色取る虫しぐれ 吉春
秋晴れにマスク外すや丘のうえ 能宥
- ** 出句一覧(五十音順) ***
<天瀬光雄>
新米や何もいらない塩むすび
新米の入荷の知らせ定食屋
秋晴れや飛行機雲は一直線
秋晴れやシ二ア割引き秘湯旅
<小谷吉春>(欠席投句)
秋晴れや夕富士沈め山中湖
ベランダで眺む名月海の上
静寂の夜半色取る虫しぐれ
新米研ぐ未だに残る青さかな
<志田省三>
日暮れ時急に鳴き止む蝉しぐれ
秋晴の空に立漕ぎ女学生
早稲の飯むすびの中は明太子
涼しさに猛暑忘れる色なき風
<島村能宥>
朝一番朝顔咲くを数ふ日々
秋晴れや尊徳像に至誠の字
今年米炊き方ただす楽しさよ
秋晴れにマスク外すや丘のうえ
<田中保代>
新米や仕上げはシンプル塩にぎり
秋晴れの色どこまでもどこまでも
透きとおる空気の中の秋の寺
新米炊く菜はぬか漬け母ゆずり
<玉木憲康>
秋の田のすすきを刈て一周忌
稲穂架け泥と笑顔の握り飯
比内鶏たんぽの焼けるいろり端
寝顔見て秋晴詰めてリュック添え
<花里 荂>
秋晴れや雲の白さが目をうばう
青くさい新米炊いて塩むすび
忘れずにいつもの土手に彼岸花
居酒屋も芒と団子で客を待つ
<古川龍郎>
新米の美濃ささにしき賜わりぬ
秋晴れや横浜港に飛鳥Ⅱ
秋晴れやゴットファーザーの一周忌
新米も水の都のお蔭様
<本郷宗祥>(欠席投句)
とんぼうの飛び交う川面黒い影
新米の一番押しは塩むすび
秋晴や友と語らひ山歩き
山道の一株ひそと水引草
次回句会;11月25日
兼題;「立冬」 「おでん」
今後欠席者は一報願います。
欠席投句される方は社友会へのFaxでお願い致します。
アステラス俳句会報
第328号
令和4年9月18日製
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