<令和6年8月自薦句>
新涼や友と語らふ旅談義 天瀬光雄
豊満のああマスカット手も出せず 内堀悟空
新涼や衣着替えて母笑顔 大井どんどん
ひと房のぶどうの向こうあかね雲 大野彌沙
たべつくす釣ったばかりの下りあゆ 田中保代
ぶどう棚一粒選りて笑顔見せ 玉木憲康
新盆で孫は茶托を皿と言ふ 花里 荂
三人で食後一房黒ぶどう 古川龍郎
鉢植ヱの完熟葡萄御裾分け 本郷宗祥
岩たたく波のしぶきに涼あらた 三浦三久