<令和7年2月自薦句>
春浅し棚田の水は輝けり 天瀬光雄
春浅し苦み野菜に舌を打つ 大井どんどん
春あさき川面に遊ぶ日のひかり 大野彌紗
ほろ苦し母の想い出蕗の薹 川﨑真潔
頬触れる風のささやき春浅し 久保田いち
梅一輪つぼみふくらむ無人駅 田中保代
白梅の額紅くなり空青し 玉木憲康
未開紅いつ咲くのかと待ちわびて 花里 荂
古池に紅白梅の映りけり 古川龍郎
春浅しそぞろ歩きのデイズニーシー 本郷宗祥
春浅し夢のつづきをみておりぬ 三浦三久